司馬はニコッと笑った

□■□■


「絶対生き延びろよ!!」
手を差し出した。
「猿野もね」
握り返してくれた。
「猿野は死んでも死なないかも…。」
「何だよソレ!!」

司馬から一通りの話を聞いて、一息ついて、少しだけ眠って、
早く凪さんとか、犬飼を探さなきゃいけないから、
司馬と別れて、もう行こうという話になった。
司馬は、まだ調べたいコトがあるし、
兎丸を探したいと言っていて、目的が違うから、別行動しよう。
というコトになり、今にいたる。
みんなを探し出したら、また合流しよう。
そう決めた。
「頑張ってくれよな。」「司馬クンなら…絶対できるよ。」
「猿野たちも、鳥居サンとか、絶対見つかるよ。」


そして司馬と別れた。

また会えると信じてる。
信じてるよ…。
□■□■

明るくなってからも、ずっと眠れなかった。

いつもなら寝てる時間で、幼なじみからの意味不明なメールで起こされる時間だ。

でも、もう二度とそんなコトはないんだろう。
二度とアイツとは会えないんだろう。

せめて死ぬ時は悲しまないでくれ…。
そう思うのはいけないだろうか。
猿野天国
もう何回呟いただろう、幼なじみの名前。
頭からはアイツの笑顔が離れないよ…






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