「お前は生きろよ」
確かに君はそう言った…

『悲しみと誓いと…』

頬には涙のつたった跡がまだ残っていると思う。
血も、沢山ついてると思う。

でももう泣くコトもないと思うくらい泣いたから、
もう人の血を見るコトが怖くないくらい見たから。
それでいい。

最後まで生き残る。
親友に誓った。
今はもうもの言わぬ、命のない屍の。
ただ人の形をしただけの。
親友

虎鉄の持っていた、拳銃を持って立ち上がった。
そして人殺しをすべく駆け出した。

駆け出してから、命ごいなんかする賊軍いりしそうな一年がいたから、
何度も撃った。
中身飛び出てグロイだけの物質と化した。

だって、不公平じゃないか。
アイツは俺を生かすためだけに死んだのに
沢山のヤツがまだ醜く生きようとしているんだ。
俺はそんなやつが許せないよ。
俺も含めて、
みんな許せないよ―…
「ゴメンナ…俺ば今どんなに大切ヤツでも殺して生き延びるって誓ったんよ…」

まああのバカ虎が、
大切な親友が死んでしまったから、
もう本当に大事な人はいないけどね―…


 



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