もう会えないのかなあ…
独りごちた。
おそろいで買ったシルバーのストラップ
弾けて散った…

『親友として』
その日の目覚めはサイアクだった。
隣に住んでる幼なじみで鬼ダチであるアイツ―猿野天国―が今日から、
合宿だからバタバタと騒ぎながら出て行った。
相変わらず騒がしいなあ…
笑いながらつぶやいた。
でもそんな中で異常なまでの胸騒ぎ…
気のせいだ。言い聞かせて窓からアイツを見送った。

その日は一日落ち着かなかった。
青い空がとても綺麗でなんだかとてもムカついた。
何でだろう。
分からぬまま。
その日はとても騒がしかった。
その日は次のプログラム対象高のクラスの発表だったらしい。
俺はソレを適当にスルー…

「―…県立十二支高校野球部58名が対象に選ばれました…」

スルーできません
てか対象は中三じゃなかったか?

その日は全然寝つけなかった。
1時20分ごろ、天国とおそろいで買ったストラップが『パンッ』という音と
一緒にはじけた。
その日は全然寝つけないから、アイツとよく行った公園に、
はじけたストラップ持って夜中に家を飛び出した。
信じられないような快晴に、真っ赤な満月一つ…


「生きて帰ってこいよ…」

真っ赤な月に呟いた…

待つだけの自分がもどかしい。いっそ行ってしまおうか…?

「天国…」

結論はでないまま…



 



 
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