『親友』っていうものは心で通じてるんだと思う。 だから、今スゴイ会いたい奴がいる。 会わなきゃいけないんだ… 『信じる者の幸福』 「て…めえ…いち…のみや…!」 血塗れのソレが俺の事を呼ぶ。きたない。きたない。 だからもらった刀を振り下ろした 「じゃあな…」 昨日までは仲間だった…なんてまるで嘘みたいだった。 今みたいに、人殺しが普通にできるなんて、嘘みたいだった。 俺は会いたい奴がいるから今人を殺しながらも生きている。 親友に会いたい。 バカでアホでうるさくて、どうしょもないヤツだった。 今思うとなんで友達になんかなったんだろうとも思う。 まあ…仕方ないのか?? 其れは別にどうでもいいけど… あいつは今どこにいる…? 「長戸…」 呟いた。その言葉が届くように ーーー 其処は血の海 体中が痛い。 動けない。でもまだ死ねない。アイツに会うまでは… 「一宮…」 親友の名前を呼んだ。どうか届くように… どうかアイツがのってませんように… 信じさせてくれ。お前の事を… 親友だからこそ信じさせてください ーーー アイツは生きているだろうか。 心から信じてる。俺の親友がまだ生きていますように…… 信じるものの先に待つ未来は、一体なんだろうか… ← ・ → ------------------------------------------ 戻る |